青物高騰で栄養不足
青物高騰で日本の多くの食卓では、野菜不足となり、特に貧困家庭では栄養不足に陥っていることが予想されます。料理手の工夫する力が試されるときでもありますね。青物に相当する栄養を補う安いものがあればいいなと。そんな夢をその一身に引き受けている食材がありますね。はい、豆苗です。豆苗の栄養価は目を見張るものがあるんですよ。
豆苗のカロテンはほうれん草より高く葉物中ナンバーワンなんです。栄養があることで名高いほうれん草を越えてしまうなんて、驚きですよね。スーパーで何気なく、仕方なく豆苗を手にとっている人もいるかもしれませんが、それほど賢い選択はないと言っても過言ではないくらい。
ビタミンB群も豊富
豆苗はビタミンB群も豊富。ビタミンB群に含まれる葉酸だって豊富なんです。葉酸は赤ちゃんの細胞を作るために、妊婦さんに必要なことで有名ですが、実は認知症予防でも重要なんです。それは、脳神経の細胞ぼ修復もしてくれるからです。ホモシステインという血中に含まれるアミノ酸の一種があるのですが、様々な病気の指標になっていて、血中のホモシステインがアルツハイマー病、血管疾患(心疾患・脳卒中等)、糖尿病、がん、老化などとの関連していることがわかっています。高齢者では血中のホモシステインの上昇があり、同時にビタミンB群の上昇が認められています。葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12はホモシステイン値を正常化させると言われています。つまり、認知症や生活習慣病を予防するために、葉酸やビタミンB群を摂取することが重要だということですね。
更年期女性向けでもある
豆苗はビタミンEやビタミンKも豊富に含みます。ビタミンEは女性ホルモンの分泌を調整し、生殖機能を維持したり、月経前症候群や生理痛、生理痛を改善したり、更年期症状を緩和してくれます。ビタミンKは骨の形成を促進しますので、閉経前後、女性ホルモンが減り、骨がもろくなるのを防いでくれます。つまり、多くの女性が悩まされる骨粗しょう症の予防ということですね。
豆苗は料理しやすい
豆苗は生で使えるのが嬉しいところ。サラダにもスープにも炒め物にも使えます。炒め物でもスープでも最後の方や火を切ってからいれるぐらいでちょうどよいですよ。火を入れる豆苗を使った料理は、早めに入れてくたくたにならないようにすることがポイントかと思います。青物が高い時ばかり脚光を浴びる豆苗ですが、栄養価が豊富なため、青物が高くない時だって使い続けたい優れものだと私は思っています。