季節性は毎年流行っているインフルエンザ
毎年のように流行っているインフルエンザを季節性インフルエンザと言います。例えば、インフルエンザA型は、毎年抗原性が小さく変化しながら、人々の中で流行しています。それに対し、新型インフルエンザは、抗原性が大きく違うインフルエンザが突然現れたものになります。新型のインフルエンザはいつ、どこで新しく発生するかは予測することはできません。しかしながら、一度発生すると多くの人が免疫を持たないため、生命を脅かす危険なインフルエンザになります。
季節性、新型は固定的なものではない
新型インフルエンザは、ずっと新型であるというわけではありません。例えば2009年に大流行したインフルエンザA型(H1N1pdm2009)ですが、当初は新型インフルエンザという扱いでしたが、平成23年4月からは季節性インフルエンザという扱いに変わりました。pdmとはパンデミック(大流行)の略です。新型インフルエンザも世界的に広がり、季節的な流行を繰り返し、人々も免疫を獲得していくようになると、新型インフルエンザではなく季節性インフルエンザになっていきます。
過去の歴史は?
過去の新型インフルエンザには、大正7~8(1918-1919)年「スペインインフルエンザ:A型(H1N1)」、昭和32~33(1957~1958)年(アジアインフルエンザ)、昭和43~44(1968~1969)年(香港インフルエンザ)等があります。そして、2009年に大流行したインフルエンザA型(H1N1pdm2009)ですね。その中でも大正7年から大流行したスペインインフルエンザ「A型(H1N1)」による死亡者数は全世界で2000万にんとも4000万人とも言われ、日本でも約40万人の犠牲者が出たと推定されています。
予防法は同じ
インフルエンザには色々な種類がありますが、いづれにしても予防法は同じです。うがい、手洗い、マスク着用、人込みを避けることは基本ですね。1、2月等は大きなショッピングモールや屋内遊び場なんかはできるだけ避けたいもの。換気のいいところにいる、加湿をしっかりする、良質の睡眠とバランスの良い食事をとることなどですね。ドアノブ等からよくうつりますので、人のよく触るところを触ったあとは、手洗いや消毒に気を付ける。電車の中でもつり革、手すりなど人がよく触るところにむやみに触らないことも重要かと思います。温かくなるまで、もうひと頑張りですね。