介護者が温泉を楽しむために
介護者が温泉を楽しむには、露天風呂付客室が欠かせません。本人を大浴場に連れて行くのは大変だし、温泉旅行でゆっくりしたい気持ちがあるのに余計疲れてしまう。そんなジレンマを抱える家庭もあるかと思います。うちも婆ちゃんが大浴場が遠すぎて、店の人に「風呂が遠すぎる」とキレるまでは、露天風呂付の客室にそこまでこだわっていませんでした。でも、一旦露天風呂付客室を活用しだすと、もう快適過ぎてやめられません。要介護者と子どもにはこちらに入ってもらい、人数が多い場合は交代で介護者が大浴場を楽しみ、子どもも要介護者も寝静まった後に、部屋の露天風呂にも入るということができます。
ポイントは露天風呂付客室が温泉かどうか
最近は、旅行関連サイトでも「露天風呂付客室」チェックを入れて検索できるようになっています。しかしながら、「露天風呂付客室」というキーワードだけで検索すると、露天風呂が部屋についているけれど、湯が温泉じゃないというのが混じっているんですよ。要介護者は部屋のお風呂に入ってもらいたいので、温泉じゃない露天風呂ではかわいそうじゃないですか。だから、部屋の露天風呂が温泉かどうかをきちんといつも確かめてから予約しています。サイト上にはっきり記載されていないこともあり、直接電話して確かめることもしばしばあります。
安くてビックリ!永源寺温泉―八風の湯
温泉の露天風呂付で新しいのになんと10000円前後という安さで宿泊できるのがこちら滋賀県の永源寺温泉と同じ系列の和歌山のかつらぎ温泉なんです。かつらぎ温泉は一昨年に行ったことがあり、客室の露天風呂も四角いヒノキ風呂のような感じで、お料理も美味しかったんです。同じ系列の滋賀県の温泉があることはずっと知っていたのですが、雪が降る時期は滋賀県の温泉を予約すると道が大丈夫か心配になりますので、なかなか予約できないでいました。今回、春先なら雪の心配もないということで、念願を達成しました。永源寺温泉の方は、客室露天風呂は2.3人くらい入ることができるつぼ湯になっていました。泉質は単純温泉ですが、質がとてもよかったです。お風呂の形態はどちらかというと、かつらぎ温泉の露天風呂の方が、広くてよかったです。関西で温泉の露天風呂付客室で10000円前後という安さで泊まれるところは他にないと思います。関西で露天風呂付客室となると、淡路島がどうしても多いんです。そして、淡路島の露天風呂付客室は1泊、3,4万円以上はかかるところが多いです。それを思えば、この滋賀の永源寺温泉と和歌山のかつらぎ温泉はとてもおすすめです。
ばあちゃんも大喜び!
前回、淡路島のリゾートで婆ちゃんの前で大浴場の話をして、「私も大浴場に行きたい」と言い出し、部屋の温泉は小さすぎると怒りだしたんです。だから、今回は婆ちゃんの前では大浴場の話はしないよう口止めをしていました。子どもも婆ちゃんも部屋の温泉で入ってもらい、母と交代で大浴場に行きました。普段から介護疲れがあるのに、婆ちゃんを大浴場に連れて行くのは、温泉でゆっくりしたいという目的からすると本末転倒ですからね。今回は、本当に婆ちゃんもにっこり喜んでくれたのでよかったです。普段から温泉のデイサービスに通っているのですが、時々こうやって泊りの温泉に来るのもいいですよね。もともと温泉好き、旅行好きという婆ちゃんのライフスタイルを継続できるよう、無理なく支援するのにたどり着いた露天風呂付客室活用!とってもおすすめですよ!