レビー小体はパーキンソン病でも
レビー小体型認知症では、レビー小体という物質が脳にできて認知症を呈します。実はパーキンソン病でも、同じものができるんです。だから、レビー小体型認知症の人はパーキンソン病を伴うものなんです。
気分の波は食にも影響
パーキンソン病もそうですが、レビー小体型認知症では気分の変動が激しいです。気分だけでなく、体の動きもしかり。だから、気分がよろしくないのに、食だけ進むことはあまりないので、気分に合わせて食も検討してあげないといけません。
幻覚がみえないように
レビー小体型認知症の人は幻覚を伴いやすいんです。だから、幻覚につながらないように環境整備をすることが重要です。人の幻覚につながらないように、服を吊るしてかけておかない、顔がついているまたは顔に見えてしまいそうな絵や置物を置かない等の配慮が必要です。学生がレビー小体型認知症の人を受けもった場合は環境整備にも力を入れた計画をたててもらったものです。
幻覚が見えないようには食でも
食はその応用編です。粒状のものは、虫の幻覚を引き起こしやすいので、ごまやふりかけ、そぼろ等、粒状のものは、避けるのが無難です。もともと気分の沈みやすいレビー小体型認知症の人の食欲をさらにそぐことになりかねません。
食欲を上げる工夫
ただでさえ気分が沈みがちのレビー小体型認知症の人は、嗅覚も衰えやすいという特徴があります。アルツハイマー病だと、嗅覚が衰えても食欲は維持されやすいですが、レビー小体型認知症だと、そういうわけにはいきません。だしを濃いめにとる、カレー粉を活用する等、香りを強くし、食欲が上がるような工夫が重要になってきます。やはり、好きな食べ物を生かしたり、気分の変動に合わせた食の工夫が必要になってきます。