意外とアクが少ない
結婚式で花嫁に投げてもらった緑の素敵なブーケかと思いきや、そうではありません。(笑)お鍋物で使うイメージがある野菜!もうわかりました?冬らしいのか春らしいのか微妙な野菜ですね。冬から春にかけて出回る野菜です。春菊はなべ物等に使う人も多いですし、生のままでは食べられないと思われがちですが、意外とアクが少なく生のまま楽しむことができます。特に、新鮮でやわらかいものは、生のままで食べるととても美味しいです。
認知症予防にもアレルギーにも
セロリや青ピーマンにルテオリンというポリフェノールが含まれ、認知症予防によいことはイリノイ大学の研究で報告がありますが、春菊もルテオリンというポリフェノールが含まれます。ルテオリンには抗炎症作用があるため、脳の炎症も抑えてくれます。また、アレルギー反応を引き起こすロイコトリエンという物質の産生を抑制する効果もあります。つまり、ぜんそくや花粉症の予防や改善に効果があることがわかっています。
香りが大脳皮質を刺激し、ストレスを緩和
春菊の香り成分はα‐ピネンというポリフェノールです。脳の中の大脳皮質は神経に深くかかわり、精神的な活動をつかさどるのですが、α‐ピネンはこの大脳皮質を刺激してストレスを緩和してくれます。ストレスの認知症や老人性うつへの影響もよく言われることからも、広い意味で認知症予防やうつ予防が期待されますね。また、この香り成分は胃腸の働きをよくし、消化吸収を促す作用もあるんです。
抗酸化ビタミンがどれも豊富
抗酸化ビタミン、美肌ビタミンとも呼ばれるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEがどれも豊富なんです。認知症予防も美肌もというのをうたっている私にはとても嬉しい食材です。ビタミンAは成長を促し、免疫力も高めてくれます。ビタミンCも肌の健康維持に重要ですね。ビタミンEも血行を良くし、過酸化脂質の生成を抑制してくれます。
調理法は?
新鮮なものは生で食べるのがおすすめですが、なべ物、天ぷら、おひたし、汁物、和え物等意外と何でもいけますね。レンジで火を通すのも簡単でいいですよ。かき揚げなんかもおいしいです。子どもは、香りを嫌がることがありますので、ごま、ピーナッツ和えがおすすめです。関西や西のほうがこれからの季節(4,5月)は出回るようですね。関西では春菊というより「菊菜:きくな」と呼ばれます。栄養価が高いので認知症予防にも更年期にも、子どもの健康にも是非活用したい食材です。