収納アドバイザーの人たちはボケない?
「片づけをしない人は記憶力が衰えやすい」と言われます。片付けって意外と脳を使うんですね。具体的には脳の運動系と記憶系を使います。片付けしておくには、片付いた状態や元の収納場所を記憶しておく必要があります。意外と記憶力を使っているのです。「なんだ、そんなの当たり前のことじゃない」と思うかもしれません。認知症のサインとして、「物が失くなる」というのがありますよね。これはまさに、片付いた状態も収納場所もわからなくなり、とりあえずどこかにしまって、そのしまった場所も思い出せないということですね。お部屋の模様替えも、脳に刺激を与え、認知症予防に効果的と言われます。例えば、カーテンの色を変えると脳の視覚系を刺激します。収納アドバイザーの人たちは、なかなか認知症にならないだろうなと思います。(もちろん、食や運動、体質も関係してきますが…)
出しっぱなしは脳を使うのが面倒だから?
実は、物を出しっぱなしにするのは、片付ける動作が面倒だからというよりは、脳を使うのが面倒だからという風にも言われます。実際、高齢になるほど、片付けがわずらわしくなり、自分の寝具周りの届くところにすべて置こうとしたりする場合もあります。昔、要介護認定の訪問調査をしていたとき、そんな高齢者をよく見かけました。布団まわりに、ま~るく物が置いてあります。要るものだけでなく、いつ使うかわからにペットボトルの空なんかももったいないからと何個も置いてあって、不思議な空間でした。そんな状況は、無意識のうちに脳の記憶系を使うのをさけようとしているとも言えます。わずらわしいことほど脳にいいんですね。だから、何をするときも片付けまでイメージしながら、取り掛かることが認知症予防になるわけなんです。と言ってもこれを書いている私もお片付けは苦手なんです。書きながらも耳が痛いです。ともに片付けもまめにしながら、認知症予防もしていきましょう。