俳人はいいけど廃人はダメ
退院なのに婆ちゃんが元気がない!
ただ単にちょっと元気ないだけだと思っていました!
ところが、箸も持とうとしないし、話しかけても生返事みたいな返答しか帰ってこない。
もしや、これは、もしや、これは…
いわゆるあの廃用症候群というやつではないか?
母も『婆ちゃん、廃人みたいや』と。
『そうやんな、やっぱりそうやんな』
うんちをオムツの中ですぐできるわけない
婆ちゃんがトイレに行きたいと言うのに『管はいってるから、行かんでいい』
『うんこしたいって言っているのに、オムツの中でしたらいい』
そんなことをしちゃうと本当に、おしっこやうんちをしたいとも言わなくなってしまう!
今の病院も前の病院も看護師さんは『オムツでしたらいい』と言います!
これって看護の基本からいってありえないことなんですよ!
でも、理想から離れてしまっている現場では、そんなことが当たり前のように行われている。
ベッド上にしたって、尿器(しびん)やベッド上用の便器だって存在するのに!
そんなグッズも登場すらしない!
『婆ちゃんが廃人、つまり寝たきり老人になってしまう』そう感じたんです。
実際、廃用症候群の兆候として、うつっぽくなるというのがある!
確かにうつっぽくなっている!
何も自分からしようとしない。
『ヤバい、なんとかしないと』そう思った翌日からすぐに行動起こしました。
私も仕事でいけないんですが、婆ちゃんに話しかけ、テレビつけたり、徹底的に刺激するよう母に頼みました!
尿の管も早く抜いてもらうように頼むようにと。
夕方から、茂兄さんが来てくれてまた泊まってくれることになっていました。
私がトイレに連れていく
私は、婆ちゃんを刺激しに仕事帰りに病院に寄りました。
茂兄さんが『ちょうどいいとこに来てくれた!うんこしたいって言ってるのにオムツでは出ないって困ってるねん』
今までだったら、点滴してるし、オムツでするという看護師側のやり方に従う感じにしてましたが、
『これではだめだ』そう思いました。
『私がトイレに連れて行ったる!』そう言いました。
個室でユニットバスがついているから、すぐ隣にトイレがあるのに看護師さんたちも一回もトイレに連れていってくれないんですよ。
ただでさえ、看護師さんあんまり何もしてくれないのに、
私が看護師免許あると言ったら、さらに何もしてくれなくなりそうじゃないですか?
1日16000円も個室代払っているのに…
でも、婆ちゃんをトイレに連れてってくれないし、私がやるしかないわ。
できるときは‼️
そう、思いました!
点滴も尿の管も入っていて、大変なんですが、
足元のおぼつかない婆ちゃんを立たせて、ユニットバスに入り、点滴を宙で持ちながらトイレさせました。
すぐにうんちが出ましたよ‼️
オムツのなかじゃ出なかったけど、便座に座らせたら、すぐ出たんですよ!
これは、不思議なことじゃなくて、ごく当たり前のことなんですよね‼️
オムツの中でうんち出すって、誰でも難しいですよね!
誰でも抵抗あるはず…
変態じゃない限り…
そんな当たり前の感覚を大事にすることが寝たきりを防ぐために大切なんだと婆ちゃんを通して改めて気づきました!
看護学生の時に、オムツをする人の気持ちを理解するために、オムツをして排泄をするという宿題があり、
先生ってなんてバカな宿題させるんだろうって思って、
学生の時はひねくれててやらなかったんですが、
それがいかに大切なことだったかわかりました!
看護とかの業界や先生をやってても、身内の入院や介護を通して新たに理解できることが絶対ありますね!