婆ちゃんと聴くインターネットラジオ
先日のインターネットラジオでのオンエアを婆ちゃんと一緒に聴きました!
ちょうど金曜日は婆ちゃんがデイサービスお休みの日で、
私も外の仕事は入れてなかったんです‼️
スマホを持って婆ちゃんのところへ…
母も猫のチロも婆ちゃんのそばにいました。
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インターネットラジオ理解は無理だろう?
婆ちゃんにインターネットラジオのことを理解してもらうのは無理だろう!
そう思ってました。
婆ちゃんに聴かせたいというより、母に聴かせたい感じだったんですよ。
婆ちゃんには理解は無理だろうと思って…
そして、婆ちゃんは『認知症』という言葉も知らないし、
ましてや、孫が認知症になった自分のことを本に書いちゃったなんて思いもしない。
認知症になった婆ちゃんのことを、本に書いちゃったことは、ちょっと後ろめたい気持ちもあります。
でも、認知症の人や介護の未来をよりよくする使命を婆ちゃんは、持っているんだと勝手に正当化しております(笑)
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ところがわかっちゃった?
『婆ちゃん、テレビちょっと消させてもらうな』と言って、私は婆ちゃんが多分何十回もデイが休みの時に見ている演歌のビデオを止めました!
『婆ちゃん‼️ユウ、ラジオに出してもらってん、一緒に聴こう』とそう、シンプルに言いました!
どちらかというと母に聴いてもらうつもりだったんですがね‼️
婆ちゃんは、わけがわからないだろうと思って…
しかしながら、ラジオは昔からあるものだし、なんかしっくりきたみたいです!
私がラジオに出してもらったと言ったし、
スマホからちゃんと私の声が聴こえてくるしで…
意外と簡単に状況が理解できた!
そして、なんと、
『これ、私のこと言ってる?』と言ったんです。
確かに婆ちゃんや婆ちゃんのことを書いた本の話をラジオでしていたわけです!
『すごい、わかった?』
母も隣でクスクス笑ってました‼️
婆ちゃんにわかっちゃって、そう、婆ちゃんが意地悪婆さんみたいだとか、
ボケて、ものがなくなったり出てきたりするから、マジシャンみたいだとか色々言ってたわけです!
そして、ラジオで最後におばあちゃんへのメッセージをどうぞと言われて、
収録当時は婆ちゃんが入院してて24時間家族の付き添いを強いられて大変だったんで
『婆ちゃん、入院してて24時間付き添いで大変やから、早く元気になって』
そう、私がラジオで言ったのを聴くと、
『いつの話やねん』って、つっこまれたんですよ(笑)
確かに、もう、収録当時から1か月経った今では退院して元気なので、『いつの話やねん』はまともなツッコミなわけですよ!
すごい!
認知症の人の残存能力に改めて驚かされました!
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認知症の人がこちらがわかる形でわかる必要はない
パソコンもスマホも知らない人にインターネットラジオなんて言ってもわかるはずがない。
それは私の思い込みでした‼️
そう、先入観!
インターネットラジオだとか普通のラジオとの違いとかって、別にわかる必要もない。
もしかしたら、薄っぺらい四角い私のスマホを現代のラジオかと思ったかもしれません。
『ユウがラジオに出る』
『あっこれから声がほんとに聴こえてきた』
それだけで、十分わかるんですよね!
だから、私がわかっている形でインターネットラジオをわかる必要もない。
インターネットラジオなら普通のラジオと違って世界中で聴けるとか婆ちゃんにはどうでもいいですし…
だから、認知症の人が私がわかっている形でわかる必要はない。
これが私にはすごい気付きでした!
認知症の人にインターネットラジオなんてわかるはずないし、私のラジオ出演の状況が理解できないというのも先入観!
理解して、ツッコミまで入れられましたから…(笑)
私がわかる形で認知症の人にわかってもらう必要はない。
これも、もうひとつの学び!
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教える人がわかる形で教えられた人がわかる必要ない
今回の認知症婆ちゃんのインターネットラジオ理解の件は広く教える人、教えられる人の間にも言えることかもしれません。
私も大学教員5年ほどしていたんですが、私がわかっている形で、生徒にもわかってもらおうとしていました。
でも、今回の婆ちゃんの件で気づいたんです。
自分がわかっている形で相手がわかる必要はないと…
今頃気づきました(笑)
教員を辞めて何年も経った後に(笑)
まぁ、いっか(笑)
そして、認知症の人から学ぶことなんて、あまりないだろうという先入観もどこかにあったかもしれません。
それも、どーんと覆されました!
すごいねぇ、婆ちゃん‼️
認知症になっても、孫に教えられることはいっぱいあるみたいです!
きっと日本中でいろんな介護者が認知症の人から、こんな学びをしているのかもしれません…
認知症の家族を大事にしないとね…
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