血管性認知症になりやすい性格とは
これは、20年以上前から言われているものですが、A型性格というのがあります。血液型のA型と言い方は似ていますが、血液型のA型とは何ら関係はありません。では、A型性格とはどんな性格なのか?A型性格とは、まじめで几帳面で机の上のものが少し曲がって置いてあるだけでも気になるようなタイプのことを言います。約束の時間が過ぎて少しでも待たされてイライラしたりするのもこのタイプに入ります。このような性格の人は無意識のうちに普通の人よりストレスがかかっており、アドレナリン(エピネフリン)の分泌が亢進し、動脈硬化が進むと考えられています。動脈硬化は血管性認知症につながりますので、血管性認知症の危険因子としてもA型性格はあげられています。A型性格は学校の先生や銀行員などに多いと昔から言われます。確かに、元銀行員で認知症になった人に介護保険の要介護認定の訪問調査で出会ったことがあります。ず~っと通帳ばっかり眺めて、あれこれ計算をしていました。その計算が合って、古い通帳が真っ黒になるほど通帳を触っておられたのを覚えています。性分というのはずっと残るものだなぁとその時は思いました。
アルツハイマー病になりやすい性格とは
アルツハイマー型認知症になる人は、病前はわがまま、頑固、潔癖、杓子定規、無口、非社交的、閉鎖的な人が多いと言われます。アルツハイマー病になってしまったうちの婆ちゃんはこのうちの、わがまま、頑固があてはまります。婆ちゃんの場合は社交的ではありましたので、このこの性格すべてがあてはまる人というわけではありません。もちろん、他の生活スタイル、運動、食事、生活習慣病も関係していますので、結局は総合的にと考えるとよいかと思います。婆ちゃんの場合は、わがまま、頑固、高血圧、肥満、教育水準の低さ等の危険因子総合的に影響し、アルツハイマー病発症につながったのではないかと私は考えています。
逆の性格、逆のライフスタイルになればいい
認知症になりたくなければ、上記と逆の性格になればいいと思います。性格はそんなに簡単には変えられませんが、すぐに小さなことでイライラしないよう、陽転思考を身につけるのも有効ですね。いつも気を長く…気を長く…。生活スタイルとしては、やはり社交的になり、刺激あふれる生活を送るほうがいいです。SNSだけではなく、対面する社交性がやはり、重要かと思います。
生活習慣病予防も重要
でも、社交的になりさえすれば認知症が防げるわけではないことは、超社交的だったうちの婆ちゃんが実証しています(笑)。活き活きとしたライフスタイルに加えて、高血圧や糖尿病、肥満予防が認知症予防にも重要になってきます。一つ一つの生活スタイル、食事、運動!何でも地道に未来を形作っていくんですよね。