馬車馬生活
大学教員になりたての頃は、大学という世界がとても新鮮で、
驚くことばかり…
学生の時は、先生が忙しそうにはあまり見えなかったけど、
多くの大学の先生は馬車馬どころじゃないくらい働いている(笑)
そう、私も馬車馬でした!
教授になって、偉くなったら、馬車馬じゃなくなるのでは?
そう、思われるかもしれないが、私が出会った教授陣もやはり、馬車馬な感じでした!
優雅にお茶を飲むような時間が全くないわけではないんだけど…
お茶飲んでしばらくしたら、やはり馬車馬に戻るのです!
そして、偉い先生たちが主催する会議や委員会では、先生たち自ら机を運んでいたり・・
偉い教授陣の先生たちがそろうと、偉い先生たちがほかの偉い先生に机を運ばせまいと、
「私(僕)がやります」みたいに争って机を運ぶような感じになります。
だから、偉い先生たちで机を運ぶのを争っていて、ビックリします。
慣れてくると、そのカルチャーショックも、「また、やってる」という感じになります。
私たち助教のようなしたっぱが出ない会議では、特にそうなるんです。
重そうなものをエライ先生たちが運んで、その横ですごく軽そうなものを事務の人が運んでいたりすることがあるんですね。
仕事をはっきり、線引きすると特にそうなるよう。
大学の先生は色々な大学を転々とするのだけど、事務の人たちはずっと同じ大学にヌシのようにいるわけなので、無理もない話なのですが・・
先生たちは職位にかかわらず、大学側、事務側に雇っていただいている。
「そういうスタンスなんで」と割り切らないと、としんどくなってくる感じなんです。
だから、物運びだけでなく、大学の先生は山ほどの事務仕事を抱えていたりします。
議事録はしたっぱに回ってくるものですが、したっぱの入れない会議もある。
会議でも議事録に追われていたり・・
エライ先生たちは、研究、授業に忙しいわけですが、それ以上に事務仕事を抱えていたりします。
はじめは、とってもカルチャーショックでした。
もちろん全部の大学がそうではないとは思いますが、多くの大学でそのような傾向があるようです。
本屋さんは作家よりエライ
この大学の感じが、作家と本屋さんの関係に似ている。そう、思ったんです。
というのは、本も本屋さんというヌシであり、陣地を持っている人に置かせていただいている。
そんな感じなんですね。
有名作家だと、違うかと思いますが、本屋さんもなんだか大学の事務に感じが似ているんですよ。
「こちらは、本を置かせていただいている」というスタンスでいないといけない。
そういうものなんだよ。といろんな編集者さんに教えられるまではわかっていなかった。
だから、意外と本屋さんへの挨拶まわりも大切なんですね。
「作家がいきなり本屋さんに挨拶に行っていい」というのもカルチャーショックでしたが・・
「本屋さんに本を置かせて頂いている」という気持ちが大事なよう。
今日は皆さまに役に立つ話ではないですが、
たまには、「へぇ~」という話もいいかなと!